クリニックコラム

幸多き新春をお迎えのこととお喜び申し上げます。本年もよろしくお願いいたします。（今さら遅いと突っ込まれそうですが）

雇われ院長こと、イワサキです。

今年は子年。子年は十二支の一番最初で新たな十二支が始まる年でもあります。心機一転、初心貫徹、この機に初心に戻り、新たなことにチャレンジしつつ新たな気持で進んでいきたいと思います。

突然ですが、下肢静脈瘤のグルー治療を知っていますか？

“グルー”とは接着剤のことです（グルー・ガンとか使ったことあるかもしれませんがそれです）。接着剤を静脈の中に注入して外から圧迫することで血管をつぶしてしまうという新しい治療法です。最近、保険診療が認められました。これは朗報と思います、きっと。

接着剤を血管の中に入れて本当に大丈夫？？！！

という疑問は当然かと思います。ヨーロッパでは2011年から、アメリカでは2015年から保険として認められ行われておりました。アメリカでのしっかりした研究（無作為比較試験RCTといってレベルの高い研究法になります）でも、5年に渡る追跡でその有用性が示されています。つまり、有効性、安全性は、立証されていると言えます。

重要な点は、そのメリットです。従来の方法（血管内焼灼術といい、“レーザー治療”とか称されていたものです）とは違い、内服による制限、弾性ストッキングの着用がなくなります！　ステロイド剤・骨粗鬆症剤や女性ホルモン剤服用中で従来手術ではできない方でもできることもあります。

弾性ストッキングは知っている方は知っていると思いますが、きつくて大変ですよね、特に夏とか。それが不要になります！　運動制限もなくなりますので、手術したその日に飛行機に乗って旅行　というのも可能になるかもしれません。

弊クリニックでは、みなさまに安心して受けていただけるようにグルー治療実施に向けて院内勉強会等、準備を勧めております。気になる方はご連絡ください。

では、別の機会がありましたら、術式等詳しくお話したいと思います。