鼠径ヘルニア
そけいヘルニアのよくあるご質問
鼠径ヘルニアは、腸が出たり入ったりしているうちは命にかかわる病気ではありません。まれに腸が出たまま戻らなくなる嵌頓と呼ばれる状態になることがあります。嵌頓の状態はそのままにしていると腸が壊死してしまうなど、命にかかわることにつながります。そのため嵌頓になった場合は緊急手術が必要になり、当院での日帰り手術はできません。 ヘルニアが小さいうちや、寝れば引っ込んでしまううちは嵌頓の心配はありません。しかし時間をかけて大きくなり戻りにくくなってしまいます。 日帰り手術は早めに行う方が痛みも少なく傷も小さく済みます。いずれは手術をしなければならない時がくることを考えると日帰り手術が可能なうち、手術の負担が少ないうちに治すことをお勧めします。
そけいヘルニアの手術の種類はいくつかありますが、当院で行っているのは鼠径部切開法と腹腔鏡手術の二種類です。 鼠径部切開法は鼠径部に10cm未満(ヘルニアの大きさで変わりますがほとんどの方は3~4cm前後、女性の場合は2cm前後)の小さな傷で手術が可能です。当院では開業当初から行っている手術方法です。 腹腔鏡手術はお臍から腹腔鏡と呼ばれるカメラを入れて手術をする方法で近年増加傾向にある術式です。 お臍から手術をするので傷も目立ちません。 どちらの手術もメッシュと呼ばれるものでヘルニアの出口を塞ぐ方法で、当院では日帰り手術で行っています。患者様の希望と診察した状態でどちらの方法を行うか決めていきます。希望がある方は診察時にご相談ください。
ヘルニアの大きさや体格など個人差があるので一概には言えませんが、平均すると40分〜1時間程度です。クリニックの滞在時間は1時間半〜2時間の方が多いです。
ヘルニアバンドと呼ばれるベルトのようなもので抑えている方もいらっしゃいますが出てこなくなるわけではありません。そのため、治療となると手術しか方法はありません。
当院ではほとんどの方のそけいヘルニアを日帰りで手術をしていますが、入院をお勧めしている方もいます。 嵌頓ヘルニア、戻りきらないヘルニア、肥満の方、重篤な病気を患っている方などです。日帰り手術が可能かどうかは診察してからの判断となります。入院が必要と診断された場合は他院への紹介となります。 自分のヘルニアは日帰り手術が可能なのか?今の状態はどの程度の進行具合なのか?当院では診察だけ受けることも可能です。悩まれている方はぜひ一度相談にいらしてください。
ポリプロピレンを人間の体の中に入れるようになって40年以上たちますが、今まで大きな問題は起きていません。そけいヘルニアのメッシュを使わずに筋肉を縫いよせる手術(従来法)もありますが、手術後の再発や痛みの点で、メッシュを使う手術に大きく劣ります。そのため従来法は現在、発達途中の子供に行っています。 滅多に起こることはありませんが、メッシュが細菌感染し周囲が化膿してしまった場合は、メッシュを手術で取り除かなければ治らないことがあります。メッシュによる問題は、稀な合併症以外ほとんどないので心配することはありません。
当院では妊娠中の方にそけいヘルニアの手術は行いません。出産後、落ち着いてからそけいヘルニアの手術をします。もし、妊娠中に嵌頓などの緊急を要する状態になった場合は産科のある病院で入院して手術を行います。妊娠の予定がある方は、妊娠する前にそけいヘルニアは手術して治療しておくことをお勧めします。実際、結婚前や妊活前に手術を受けに当院に来院される方がいらっしゃいます。
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