鼠径ヘルニア
女性の鼠径ヘルニア手術
鼠径ヘルニアは男性に多い病気ですが、当院では女性の患者さまも多くいらっしゃいます。
女性の場合は膨らみがそれほど大きくないことが多いので、2cm強くらいの小さな切開創で手術ができます。創は下着や水着などを着用すれば見えない位置です。(膨らみが大きな方は切開創も大きくなります)
術式については、若年の女性の場合は今後出産等の可能性もあるため、仮に帝王切開などになった際に癒着の影響が出ないよう鼠径部小切開法をご提案することがあります。
腹腔鏡手術は創の小ささから術後の痛みが軽くなるのが大きなメリットですが、当院では女性の場合は鼠径部小切開法でも創はできるだけ小さくしますので、腹腔鏡手術を選ぶメリットがそれほど大きくないということもあります。
一方、経産婦で痩せ型の女性に多い大腿ヘルニアという種類の鼠径ヘルニアがあります。これは鼠径ヘルニアと合併して発症する例も少なくなく、その場合は腹腔鏡手術で大きいメッシュをあてた方が良いため、女性の鼠径ヘルニアでも腹腔鏡手術をご提案することもあります。
また、鼠径ヘルニアと似た病気でヌック管水腫というものがあります。
腹膜鞘状突起(胎児期にできる腹膜の袋の名残)の中に水が溜まって、水腫という水風船のような状態になるものです。症状は、鼠径部にしこりや弾力のある膨らみがあり、時々痛むこともあります。鼠径ヘルニアのように押して戻ることはありません。
ヌック管水腫は鼠径ヘルニアを合併していることも多いため、当院でも鼠径ヘルニアと同じように手術を行っています。
この記事の監修者
医療法人社団オリビエ会
大宮セントラルクリニック
理事長 高島 格
1960年東京都生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業後、病院の外科で20年勤務し様々な手術を経験。
中でも得意としていた日帰り手術をより多くの人に受けてもらいたいと、2007年東京都新宿区に日帰り手術専門の新宿外科クリニックを開業する。
現在は、新宿外科クリニックと埼玉県さいたま市の大宮セントラルクリニックの2院を運営し、累計手術実績は下肢静脈瘤手術で約11000件以上、鼠径ヘルニアは8600件以上に及ぶ。
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